診療案内 – ACRS療法
ACRS療法(自己血サイトカインリッチ血清)
自分の血から抽出・増幅した“抗炎症性サイトカイン”で治療
炎症を抑えることによってさまざまな関節症状を抑制する注射です
ACRS療法(自己血サイトカインリッチ血清)とは
ACRSとは、患者さん自身の血液にある白血球・血小板が内包(由来)する成長因子と「炎症誘発性サイトカイン(IL-1)」を抑える物質である「抗炎症性サイトカイン(IL-1Ra)」を抽出し、それらの成分を高濃度に含んだ上清液(自己血サイトカインリッチ血清)を使った治療法です。
患者さんの血液を特殊な無菌シリンジに入れて培養し、上記の有効成分のみを抽出して関節注入し、細胞の炎症・老化による症状を緩和します。
「抗炎症性サイトカイン(IL-1Ra)」を含む自己血サイトカインリッチ血清を注入することで、細胞の受け取る「炎症性サイトカイン(IL-1)」を阻み、関節内を正常な状態に導きながら、「成長因子」の効果によって症状の改善を図ります。
※「抗炎症性サイトカイン(IL-1Ra)」は、「炎症性サイトカイン(IL-1)」と同じ配列であるため、細胞が炎症性サイトカインを取り込むのを阻止することのできる物質です。
さまざまな症状の原因となる「慢性炎症」とは
「サイトカイン」とは、細胞の働きを伝達するための物質で、炎症を引き起こす作用のある“炎症性サイトカイン”とそれを抑える作用のある“抗炎症性サイトカイン”があります。
「慢性炎症」と呼ばれる症状のある方は、“炎症性サイトカイン”が、常に“抗炎症性サイトカイン”よりも沢山放出されている状態になっています。
「サイトカイン」とは、細胞の働きを伝達するための物質で、炎症を引き起こす作用のある“炎症性サイトカイン”とそれを抑える作用のある“抗炎症性サイトカイン”があります。
「慢性炎症」と呼ばれる症状のある方は、“炎症性サイトカイン”が、常に“抗炎症性サイトカイン”よりも沢山放出されている状態になっています。
通常、人間の体の中では、炎症を引き起こすサイトカインとそれを抑える働きのあるサイトカインがバランスよく共存していて、健康な体の恒常性を維持する働きをしています。
しかし、閉経や更年期、内分泌障害、感染、外傷、外的ストレスや汚染環境、紫外線、加齢、過度の運動などさまざまな要因によってこのバランスが崩れ、毎日の生活習慣の中で慢性的な炎症へと進みます。
慢性的な炎症によって活性酸素が生み出され、活性酸素により炎症が起こり、更に活性酸素が生み出される……という悪循環によって、どんどん細胞が老化していき、さまざまな障害を生み出す原因の一つとなるのが「慢性炎症」と呼ばれる現象です。
この慢性炎症が関節内に起こる事により、関節炎あるいは変形性関節症が進行し軟骨の非薄化、半月板の退行性変化を招くといわれています。
ACRS療法はこのような方におすすめです
- 膝の痛みが慢性化し日常生活に支障がある
- 一度の治療で長期的な効果を求めている
- 短期間で効果を出したい
- 入院しない方法を探している
PRP療法とACRS療法の違い
患者さん自身の血から抽出した成分を注入し、症状の改善を図る、似た施術に「PRP療法」があります。
この「PRP療法」は濃縮した血小板を関節に注入することで症状の改善を図る治療法ですが、関節内で血小板にサイトカインを放出させるため、「炎症性サイトカインも放出されてしまう」「体調によって効果にバラつきが出やすい」などの欠点がありました。
そんな「PRP療法」の欠点を克服したのがこの「ACRS療法」
採取した血液を医療用ガラスビーズの入った特殊なシリンジに入れ、体温に近い37度下に3時間置くことでサイトカインや成長因子の放出を誘発し、血液中の有効成分の濃度を高め、活性化させます。
その後、遠心分離機などによって有効成分のみを抽出して分離することで、サイトカインや有効成分の濃度の高い、効果的な注入を行うことができます。
「有効成分を増殖させる」と一口にいっても、何をどれくらい増加させるのかが問題です。
ACRSで増加させるのは、抗炎症性サイトカイン(IL-1Ra)と成長因子FGF/EGF/PDGF/TGF-β/VDGFの5種。
特にEGFは15倍、FGFは5倍と、大きく増加するという研究結果が出ています。
およそ3時間の放置で最大になり、また、炎症性サイトカインは増加しないことが確認されています。
複数回の注入で、数年単位の効果を得ることができます。
当院では、より高い効果と持続性をアップさせるとして、3〜5週間毎に約3回の施術を行うことを推奨しています。
ACRS療法(自己血サイトカインリッチ血清)の特徴
特徴1 短期的・慢性的な痛みに効果的
炎症性サイトカインを抑制し痛みの根本改善を図ります。
特徴2 軟骨保護も期待できる
変形性膝関節症の進行を抑制し、関節温存を促進します。
特徴3 手術せずに注射だけで行う膝治療
手術や入院せず、治療直後から日常生活に戻ることができます。重篤な副作用の報告はありません。
その他の治療
当院では膝の治療だけでなく、このような方にも対応致します。
エイジングケア治療
活性化した成長因子を含むサイトカインは、慢性炎症による細胞の酸化によって弱った皮膚細胞を再生させる働きに優れており、老化への対策に効果的です。
お肌を構成するコラーゲンなどを生産する細胞を刺激し、ハリと艶のある健康的で毛穴の締まった素お肌を蘇らせます。
さらにお肌の弾力性を向上させ、シワ・くすみなどの加齢症状を遅らせ、改善する働きなどもあります。
また、細胞に働きかけ、自らの細胞にかかる負担を軽減する治療のため、症状の軽いうちからの「アーリーアンチエイジング」といわれる、予防治療的な利用もオススメです。
薄毛治療
「炎症」と「薄毛」、皮膚炎からの薄毛症状の方以外、あまり関係のない気がする単語かもしれませんが、細胞単位では大きく関係しています。
実は髪の毛を作る、毛包幹細胞の萎縮・毛幹の縮小を誘発するのは慢性炎症の原因となる炎症性サイトカイン「IL-1β」です。
ACRS療法での薄毛治療は、毛包の萎縮と毛根の縮小を誘発する炎症性因子IL-1を止めることで、毛包細胞を活性化し角質化能力を再生させます。
治療方法と流れ
- カウンセリング
患者さまのお悩みやご希望をお伺いします。
↓ - 診察
カウンセリングを受けて医師が診察します。
↓ - 施術開始
ベッドに横になりリラックスした状態で関節他皮下注射をしていきます。
↓ - (採血からの合計所要時間)
3時間30分前後(施術30分~40分前後/血液加工3時間前後)
↓ - 終了
シャワー:当日から可能
入浴:翌日から可能
注意事項
妊娠中・授乳中の方は施術を受けられません。
治療後に痛みや腫れ、熱感などを数日伴うこともありますが、ほとんどの場合、鎮痛剤投与で軽快します。
費用
ACRS療法 | 関節内注入1回 | ¥300,000(税込¥330,000) |
ご予約
RESERVATION
インターネットでのご予約
WEB予約クリニーク ハル 大阪梅田
〒530-0001
大阪市北区梅田1丁目13番1号
大阪梅田ツインタワーズ・サウス13階
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
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9:00〜12:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
13:00~17:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
※休診日 土曜日午後・日曜日・祝日