高濃度ビタミンC点滴とは
ビタミンCが美容・健康の維持や促進において重要な役割を果たしていることは、多くの方がご存じです。しかし、食べ物やサプリメント・内服薬としての口からの摂取には限界があり、多量に取り込んだ場合も限界以上の摂取分については、尿に排泄されてしまいます。
「高濃度ビタミンC点滴」では、高濃度のビタミンCを点滴によって血液中に投与することで、経口摂取した場合を大きく上回る美容・健康の効果を得ることが可能です。
また2000年代には「高濃度ビタミンC点滴療法ががんの予防や治療に有効である」との研究が発表されており、実際にがんの予防として、または補助的な治療として国内外で活用されています。
【内容】
高濃度ビタミンC(12.5gまたは25gまたは50gまたは75g)
ビオチン(ビタミンB7、髪や皮膚を健康に保つ)
ビタメジン(ビタミンB1、B6、B12、神経痛や末梢神経炎、腰痛肩こりの改善)
タチオン(解毒作用、疲労回復、美白、アンチエイジング)
チオトミン(強力な抗酸化作用により細胞の酸化を防ぎ生活習慣病の予防、皮膚再生)
このような方におすすめ
- 健康を増進させたい方
- 動脈硬化や心疾患を予防したい方
- お肌のハリや艶が落ちてきたと感じる方
- 大人ニキビ、吹き出物が気になる方
- 身体のエイジングケアを行いたい方
- 疲労、ストレスが抜けない方
- 免疫力をアップさせて病気を予防したい方
- がんを予防したい方
- がんの補助的な治療として取り入れたい方
高濃度ビタミンCの効果
高濃度ビタミンCには、美容・健康にかかわるさまざまな効果が期待できます。
がん予防
高濃度ビタミンCによる抗酸化作用が、がん細胞の発生を抑制すると言われています。また胃がんなどのリスク因子となるニトロソアミンの生成抑制、抗がん作用を持つインターフェロンの生成促進といった面からも、がんの予防効果が期待されています。
さらに、がんの補助的な治療としても、高濃度ビタミンC点滴療法が多くの方に利用されています。
抗酸化作用
抗酸化作用とは、酸化に抗う働きのことを指します。身体の酸化は、生活習慣病および動脈硬化、心疾患、がんなどのリスクを高めることが分かっています。
高濃度ビタミンC点滴療法により、これら疾患のリスクを下げることが可能です。また美容面においても、美肌・美白、ハリ・艶の改善、ニキビや吹き出物の予防といった効果が期待できます。
美肌・美白
ビタミンCには、先ほどご紹介した抗酸化作用だけでなく、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制する作用があります。これにより、美白効果が期待できます。
コラーゲンの生成促進によるハリ・艶の改善、セラミドの生成促進による肌の保湿効果なども期待できます。
免疫機能を高める
ウイルスや細菌など、外から入ってくる異物から身体を守ってくれるのが「免疫機能」です。普段は意識しませんが、免疫機能を持っているからこそ、私たちはさまざまな病気を回避・予防できているのです。
ビタミンCには、リンパ球の働きの活性化、インターフェロンの増加といった作用があることから、風邪などの感染症をはじめとする病気のリスクを下げる効果が期待できます。
生活習慣病・
動脈硬化の予防
ビタミンCには、動脈硬化を誘発する過酸化脂質の生成を抑制し、血中のコレステロール値を下げる作用があります。
これにより、生活習慣病および動脈硬化の予防効果が期待できます。また合わせて、動脈硬化の先にある心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げることにもつながります。
疲労回復・抗ストレス
ビタミンCによる活性酸素の抑制が、疲労の回復を促進します。また、ストレスに対する抗ストレスホルモンの生成には、ビタミンCが欠かせません。
疲労から回復しやすい・疲労しにくい、ストレスの溜まりにくい身体づくりが可能です。
効果はいつから?持続期間は?
さまざまな効果のうち、疲労回復については点滴直後から実感される方がほとんどです。
美白・美肌などの効果は数週間後から、徐々に肌に現れてきます。
高濃度ビタミンC点滴の効果の持続期間は、1週間程度とお考えください。ただ、必ずしも毎週受けなければならないというわけではありません。患者様の目的、また効き方など確認した上で、適切な頻度を提案いたします。
高濃度ビタミンCによるがん治療
高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの予防だけでなく、がんの治療法の1つとしても注目を集めています。
血液中のビタミンCの濃度が高くなることで発生する過酸化水素には、がん細胞を攻撃する働きがあることが分かっています。この時、周囲の正常な細胞はダメージを負いません。
現在、アメリカ、カナダをはじめとするさまざまな国、そして日本国内でも徐々に、高濃度ビタミンC点滴療法によるがん治療を希望される方が増えています。多くは標準的治療の補助的な治療として、場合によっては単独で行われます。
高濃度ビタミンC点滴にデメリット・副作用はある?
高濃度ビタミンC点滴療法にも、デメリットや副作用が存在します。
ご不明・ご不安な点がございましたら、治療開始前に医師にお尋ねください。正しくご理解をいただいた上で、治療へと進みます。
コストがかかる
高濃度ビタミンC点滴療法には、保険が適用されません。がん予防・治療においても同様です。
そのため、初診料、(必要に応じた)検査代などもすべて自費となるため、一般的な保険診療を受ける場合と比べると割高に感じられます。
当院では、事前に費用について詳しくご説明いたしますので、ご安心ください。
点滴の痛みを感じる
点滴をするためには、針を刺す必要があります。針を刺す際にはチクッとした痛みがあります。
また、点滴のスピードによっては、点滴中に血管に痛みが出ます。こちらについては、点滴のスピードを緩めることで痛みが軽減されるため、医師・看護師にお伝えいただければその場で対応いたします。
副作用が出ることがある
針を刺した部位の赤み・痛み、ビタミンCの利尿作用によるのどの渇き・尿意、低カリウム血症による筋肉の痙攣などの副作用が起こることがあります。
また空腹時に高濃度ビタミンC点滴療法を受けた場合、急激な血糖値の降下によってふらつきが生じることがあります。
注意事項
- G6PD欠損症の方、インスリンの持続自己注射をされている方は、高濃度ビタミンC点滴療法を受けることができません。
- G6PD欠損症であるかどうか分からないという場合には、血液検査を行い適応の判断をいたします。
- 心不全の方、腎臓病の方は、高濃度ビタミンC点滴療法を受けられないことがあります。一度、ご相談ください。
- ビタミンCの利尿作用により、点滴中にのどの渇きを感じることがあります。飲み物をお持ちいただき、適宜お飲みになってください。
- 点滴中、血管の痛みを感じることがあります。点滴のスピードを緩めることで痛みを軽減できますので、ご遠慮なく医師・看護師にお伝えください。
料金
※税込価格です
高濃度ビタミンC スペシャル点滴12.5g |
29,700円 |
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高濃度ビタミンC スペシャル点滴25g |
35,200円 |
高濃度ビタミンC スペシャル点滴50g |
46,200円 |
高濃度ビタミンC スペシャル点滴75g |
57,200円 |
G6PD検査費用 | 6,600円 |
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※25g以上の投与をする場合は事前にG6PD検査必要です。
よくあるご質問
ダウンタイムはありますか?
高濃度ビタミンC点滴療法には、大きな副作用、およびダウンタイムがほとんどありません。 食事、軽い運動、洗顔・入浴については治療前・治療後とも普段通りで構いません。ただし治療前日の多量飲酒、治療後当日の激しい運動・長時間の入浴・サウナについてはお控えくださいますようお願いします。
高濃度ビタミンC点滴は保険適用になりますか?
目的に関係なく、現在国内では高濃度ビタミンC点滴療法に保険は適用されません。初診料や再診料、必要に応じた検査にかかる費用についても、自費となります。 当院では、事前に料金について詳しくご説明いたしますので、ご安心ください。
どれくらいの頻度で受けると良いですか?
頻度については、目的・効き方によって異なりますが、「1週間~1カ月に1回」というのが目安です。 患者様の目的・効き方などを確認した上で、適切な頻度をご提案します。必要以上の頻度での点滴をおすすめすることはありませんので、ご安心ください。
即効性はありますか?どれくらいで効果を感じられますか?
疲労回復においては、多くの場合、点滴直後から効果を実感することができます。美白・美肌などの美容面の効果は、平均して数週間後から徐々に現れてきます。 ただし、効果の現れ方には個人差があります。予めご了承ください。
経口と点滴(注射)で、効果があるのはどちらですか?
ビタミンCを食べ物、サプリメント、内服薬などで経口摂取した場合と比べて、高濃度ビタミンC点滴療法の方が、血中のビタミンCの濃度は10~100倍高くなると言われています(投与量、体質などによって差が出ます)。 高濃度ビタミンC点滴療法では、短時間で大量のビタミンCを全身に行き渡らせることで、より顕著な美容・健康効果を得ることが可能になるのです。