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膝の痛み

膝の痛み症状チェック

膝の痛み症状チェック
  • 膝の内側が痛い
  • 膝の外側が痛い
  • 膝の裏側(後方)が痛い
  • 膝の上が痛い
  • 立ち上がり時、歩き始めに膝が痛い
  • 30分以上歩くと膝が痛い
  • 膝が慣れ、熱感がある
  • 膝がポキポキ、ギシギシ鳴る
  • ガキッと音がして膝が動かなくなった
  • 痛みで正座ができない
  • 階段の上り下りで膝が痛い
  • 膝の曲げ伸ばしの時に痛い
  • ジョギング、スポーツなどをすると膝が痛い
  • 膝に水が溜まっている

膝が痛む場所から考えられる原因

膝が痛む場所から考えられる原因

膝の痛む場所に応じて、疑われる原因・疾患をご紹介します。

膝の外側

  • 外側半月板の損傷
  • 外側側副靭帯の損傷
  • 腸脛靭帯炎

膝の内側

  • 変形性膝関節症
  • 内側半月板の損傷
  • 内側側副靭帯の損傷、
  • 鵞足の炎症
  • 内側滑ヒダの炎症

膝の上側

  • 膝蓋骨の炎症
  • 大腿四頭筋の炎症(ジャンパー膝)
  • 滑液包炎

膝の裏側

  • 膝靭帯損傷
  • 半月板損傷
  • 変形性膝関節症
  • ベーカー嚢腫

膝の痛みの原因となる病気

膝の痛みの原因となる主な病気について、その概要をご紹介します。

変形性膝関節症

主に老化によって軟骨が擦り減る、形成されにくくなることで、骨と骨がぶつかるようになり、膝に痛みが現れます。
老化以外では、肥満、筋力低下、膝関節の損傷(半月板や靭帯の損傷)、遺伝などが原因となります。

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半月板損傷

膝関節の中に2つ存在する軟骨状の組織です。主にスポーツ中の急激な動作によって半月板が損傷すると、膝の痛みや可動域の減少などの症状が現れます。
放置していると、変形性膝関節症へと進行することがあります。

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膝前十字靭帯(ACL)損傷

膝靭帯損傷のうち、前十字靭帯を損傷した状態を指します。前十字靱帯は、大腿骨の後方から、脛骨への前方へとつながっています。スポーツ中の急激な負荷、交通事故などで前十字靱帯を損傷すると、膝に強い痛みが現れます。その後徐々に痛みは和らぎますが、自然に治癒したわけではないので、必ず受診してください。

オスグッド・シュラッター病

10~15歳くらいの成長期の子どもに見られる病気です。ジャンプ、キックなどの動作が多いスポーツで好発します。膝の痛み、腫れ、熱感などの症状が見られます。膝のお皿の下にある脛骨結節が徐々に突出する点が特徴的です。

ベーカー嚢腫(のうしゅ)

膝の裏側がポッコリと腫れている場合には、ベーカー嚢腫が疑われます。多くは次第に消失していきますが、ゴルフボール大になり破裂することもあります。破裂した場合には、痛み、腫れといった症状が見られます。

関節リウマチ

免疫細胞の異常により、全身の関節が攻撃され炎症を起こす病気です。痛み、腫れ、可動域の減少などの症状が見られます。また進行すると、関節が変形します。

深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)

血液の固まりやすさ、静脈内の血流の低下、動脈硬化などの原因が重なって、下肢の深い位置にある静脈で血栓が生じる病気です。下肢の腫れや痛み、皮膚の変色などの症状が見られます。血栓が肺に飛ぶと、命にかかわる事態となります(肺塞栓症)。

炎症

激しい運動によって膝で炎症を起こし、膝の痛みを感じることもあります。特に、運動不足の方が急に激しい運動をした場合に、この炎症が起こりやすくなります。水が溜まったり、ベーカー嚢腫を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

膝を伸ばすと痛い原因となる病気

後十字靭帯損傷

膝を伸ばした時に痛むという場合にまず疑われるのが、後十字靭帯損傷です。後十字靭帯は、膝関節の後方への動きを制御する役割を持っています。スポーツ、交通事故などによって膝を強打した場合に発症するケースが目立ちます。

反張膝

膝が逆側に反っている状態です。横から見ると、膝の出っ張りがほとんどなく、膝の位置が後方にあるのが分かります。無症状のケースも少なくありませんが、過度になると膝の痛み、特に膝を伸ばした時に痛みが出やすくなります。

膝の痛みは何科を受診する?

膝の痛みは何科を受診する?

膝の痛みがある時には、整形外科を受診してください。関節リウマチが疑われる場合など、リウマチ科や膠原病科での診断・治療が適していることもありますが、身近なクリニックに相談するのであれば、まずは整形外科が良いでしょう。
なお当院では、MRI検査による即日診断を行っております。どうぞ、安心してご相談ください。

膝の痛みの治療

膝の痛みがある場合、その原因となる疾患に応じて、以下のような治療が行われます。

変形性膝関節症

まず痛み止めの内服、ヒアルロン酸やステロイドの注射などの薬物療法、リハビリとしての運動療法、物理療法、装具療法などが行われます。
これら保存療法で十分な効果が得られない場合には、関節鏡手術、骨切り術、人工関節置換術などの手術が検討されます。
また当院では、保存療法で効果が得られにくくなった方、手術を回避したい方に向けたPRP療法などの再生医療を行っています。

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半月板損傷

保存療法としては、痛み止めや抗炎症剤を使った薬物療法、ヒアルロン酸注射、リハビリテーション、装具療法などが行われます。
手術では、半月板を縫い合わせる縫合術、半月板切除術などが行われます。
当院では、保存療法で十分な効果が得られなくなった方、何らかのご理由で手術を避けたい方のために、再生医療による治療を行っています。

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膝靱帯損傷

サポーターやギプスを用いた装具療法、リハビリ、薬物療法などが保存療法として行われます。
手術では、損傷した靭帯を修復または再建します。
当院では、PRP療法や培養幹細胞治療など、損傷した靭帯の修復を図る再生医療を行っています。

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関節リウマチ

抗リウマチ薬を内服する薬物療法が基本です。必要に応じて、痛み止め、ステロイド、生物学的製剤、JAK阻害薬なども用いられます。
またあわせて、運動療法などによるリハビリを行います。
関節の変形が進んでいる場合など、人工関節置換術などの手術が検討されます。

膝の痛みに有効なストレッチ

膝の内側が痛い場合

膝の内側が痛い場合
  • 立った状態で、柱、壁など安定したものに右手をつきます。
  • 左手を後方に向け、左足の爪先を掴みます。
  • 左足の爪先をお尻に近づけます。この時、太ももの外側が伸びていることを意識してください。
  • その姿勢のまま、30秒キープします。
  • 左右を逆にして、再度行います。

※滑らないよう、屋内では裸足または室内用シューズで、屋外では運動靴を履いて行ってください。
※片足立ちで転倒のおそれがある場合は、お1人では行わないでください。

膝の外側が痛い場合

  • 床に座り、両脚を揃えて前方に伸ばします。両手は自然に下げ、床についてください。
  • つま先を、ゆっくりと前方へと伸ばします。この時、脛が伸びていることを意識してください。
  • 次につま先を逆方向(身体側)へと引き寄せるように伸ばします。この時、ふくらはぎが伸びていることを意識してください。
  • 上記のストレッチを何度か繰り返します。