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がん免疫療法

がん免疫療法とは

がん免疫療法とはがん免疫療法とは、身体の免疫機能を活性化させることで、がん細胞への攻撃力アップを図る治療です。
がん治療としては手術・放射線療法・化学療法が標準治療となっていますが、近年では免疫療法が第4の選択肢として注目を集めています。

6種複合免疫療法

がん免疫療法の種類

がん免疫療法には、さまざまな種類があります。
がんによって低下した免疫を回復させるもの、がんへの免疫を増加させるものに分けてご紹介いたします。
特に近年注目を集めているのが、免疫チェックポイント阻害薬を使ったがん免疫療法です。

がんで抑制された免疫を回復させるもの

免疫チェックポイント阻害剤

がんに罹患したことで抑制されたがん免疫の力を回復させ、がん細胞への攻撃の再開を図る治療です。これまでに、さまざまながんに対する有効性が確認されています。
阻害薬は、抗PD-1抗体薬、抗PD-L1抗体薬、抗CTLA-4抗体薬など、いくつかの種類に分類されます。

がんへの免疫を増やすもの

免疫賦活剤

がんに対する免疫の活性化が期待できる物質を投与する免疫療法です。
結核菌製剤(BCG)などの細菌製剤が主に使用されます。

サイトカイン療法

サイトカインとは、免疫細胞がつくり放出する物質であり、がんに対する免疫を高める作用を持ちます。
このサイトカインを合成・投与するのが、サイトカイン療法です。
インターフェロン、インターロイキンなどを主に使用します。

がんワクチン療法

ワクチンによってがん細胞の目印を伝達し、免疫細胞によるがん細胞への攻撃を促進する治療です。
担がん患者さんのがん細胞をがん抗原として、または合成されたがん抗原を使用します。

樹状細胞ワクチン療法

がんワクチン療法とほぼ同じ仕組みを応用した治療法です。
免疫細胞を一度体外に取り出し、がん細胞の目印を直接的に覚え込ませた上で、体内に戻します。これにより、免疫細胞によるがん細胞への攻撃が促進されます。

非特異的リンパ球療法

がん細胞を攻撃するT細胞やNK細胞を血液から取り出し、増殖・活性化させた上で体内に戻す治療です。
医療機関・施設によって、「活性化(自己)リンパ球療法」「アルファ・ベータT細胞療法」「 CAT療法」「ガンマ・デルタT細胞療法」といった呼び方をされることもあります。

がん抗原特異的T細胞療法

T細胞にがん抗原を特異的に認識する受容体の遺伝子を入れ、体内に戻す治療です。
CAR導入T細胞療法、TCR導入T細胞療法など、いくつかの種類に分けられます。
現在、一部の白血病、悪性リンパ腫等においては保険が適用されます。

抗体療法

がん細胞の表面の分子に作用する抗体を投与するという免疫療法です。
現在、胃がん・乳がんに対するハーセプチン®、大腸がん・頭頸部がんに対するアービタックス®、さまざまながんに対するアバスチン®などが主に使用されています。

6種複合免疫療法

樹状細胞、NK細胞、NKT細胞、キラーT細胞、γδT細胞、ヘルパーT細胞の6種類の免疫細胞を特許技術で同時に活性化・増殖させ、がんの目印となるペプチドを添加して体内に戻します。それぞれ異なる働きをする細胞がチームで動くため、がん細胞を多方面から攻撃します。

免疫療法のメリット・デメリット

メリット

  • もともと持っている免疫力を回復・向上させる治療であり、副作用が少ない
  • 患者様の肉体的・精神的な負担が抑えられる、QOLが維持しやすい
  • 標準治療が難しい末期がんでも負担少なく受けられる
  • がん、その他全身疾患によって体力が低下した人、高齢者でも取り入れやすい
  • 転移や再発の予防にも役立つ
  • 標準治療と併用できる

デメリット

  • ごく一部を除き保険適用外であるため、患者様の経済的負担が大きくなることがある
  • 確実な効果が得られるという科学的根拠が現在のところ確立されていない
  • 標準治療との併用が基本であり、単独でのがんの治癒は期待できない
  • 対応している医療機関が少ない

免疫療法が効く人・効かない人がいる?

がん免疫療法は万能治療ではありません。
効果の期待できるケース、期待できないケースを見極め、適切に行うこと・闇雲に行わないことが大切になります。

効く人

がんの種類

がんの種類に応じた免疫療法を選択することが重要です。
全体で見るとさまざまながんに効果が期待できますが、なかでもメラノーマや非小細胞肺がんは、免疫療法との相性が良い(効果が得られやすい)と言われています。

免疫応答の活性化

免疫応答(がん細胞への攻撃)がどの程度活性化されるかは、個人によって大きく異なります。
活性化されやすい場合には、免疫療法による効果が得られる可能性も高いと言えます。

遺伝子変異

特定の遺伝子変異を持つがん細胞に対して、免疫療法が特に有効であることが研究によって示唆されています。

効かない人

がんの進行度

がんが進行し転移を起こしている場合には、転移していない場合と比べて、免疫療法の効果が低くなる可能性が指摘されています。

免疫抑制環境

がん細胞は、免疫機能を抑制する物質を放出することがあります。これにより、免疫療法の効果が十分に得られないことがあります。

免疫システム

そもそもの免疫機能が低い、生活習慣病など他の全身疾患を持っている、特定の薬剤を使用しているといった場合に、免疫療法で十分な効果が得られないことがあります。

がん免疫療法の副作用

もともとある免疫機能を回復・向上させる治療であるため、強い副作用がほぼありません。ただしこれまでに、以下のようなアレルギー反応としての副作用が報告されています。

  • 軽い発熱
  • アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックについては、ごく稀な副作用となります。その他、不安・不明点がございましたら、ご遠慮なく医師にお尋ねください。

注意事項・がん免疫療法を受けられない方

免疫は、ウイルスや細菌などの外敵から身体を守ってくれる役割を担っています。しかし、外敵ではないものにまで免疫が過剰に反応し、攻撃を加えてしまう病気があり、これを「自己免疫疾患」と呼びます。
自己免疫疾患のある人にがん免疫療法を行うと、正常細胞への誤った攻撃が発生してしまうことがあります。そのため、自己免疫疾患をお持ちの方には、がん免疫療法が適さないことがあります。
何らかの自己免疫疾患の診断を受けている方は、必ず事前に医師にお伝えください。また、診断を受けていないものの自己免疫疾患が疑われる場合には、必要な検査のご案内をいたします。
安全性を最大限確保した上で治療に進みますので、どうぞ安心してご相談ください。

費用

がん治療(6種複合免疫療法CSC)

初診費、採血費、初期培養費 65,000円(1クールごと初回のみ)
治療費
(高濃度ビタミンC25gスペシャル点滴含む)
359,700円(1治療分)
6回投与(1クール) 2,158,200円

がん予防(6種複合免疫療法BASIC)

初診費、採血費、初期培養費 65,000円(1クールごと初回のみ)
治療費
(高濃度ビタミンC25gスペシャル点滴含む)
310,200円(1治療分)
6回投与(1クール) 1,861,200円